2023年1月1日施行の改正会社法により一部変更されている可能性があります。ご留意ください。2023年改正点はこちらをご覧ください。
英領ヴァージン諸島(British Virgin Islands or BVI)法人の登録事項はBVI政府発行の登記情報・証明書も要確認です。
司法書士業界では、BVIの資格証明書としてCOIを使用することが当然のこととなっています。これはBVI法人が取締役情報を非開示と選択した場合、BVI登記所の証明書には役員情報が載ってこないためです。しかしながら、その他の商号であったり、登録事務所地であったりはBVI登記所が登記情報や証明書を発行しています。こちらの登記情報や証明書を確認することなく、登録代理人のCOIのみを確認して日本で不動産登記をおこなったであろう不動産登記事項証明書にたまに出くわすことがあります。
それは不動産登記されている住所がBVIの登記所で開示されている登録事務所地と微妙に異なっていることから判明します。変更証明書はBVI登記所が発行しますが、COI上の住所が間違っていると(仮に正しい住所がA地とし、微妙に間違っている住所がA’地とします)、B地へ移転した際、BVI登記所はA’地からB地への変更証明書は絶対発行してくれません(BVI登記所はかなり厳格です)。もともとBVI案件は時間がかかり、急いでくださいと言われることが多いところ、更正など判明するともっと時間がかかってしまいます。最初の所有権取得の際の登記から登記情報を確認していれば防げるミスです。
変更証明書のその他の論点としては、登録代理人によっては登録事務所の変更の記載はCOIに記載できない、と言われることもあります。
管轄法務局によっては(よく事情のわかっている法務局、つまり案件が多くてどんな証明書が発行されるのかよく把握されていらっしゃいます)、変更証明書はCOIのみでは不可で、証明書を求める登記所もありますので要注意です。これは、代表者事項はCOIによるしかないのであれば仕方がないがその他の事項は登記所発行の証明書で証明ができるから、との理由のようです。
こちらの記事もご参考までに。
英領ヴァージン諸島(British Virgin Islands or BVI)不動産登記 法人の資格証明書 パートII
証明書はBVIの登記所より発送となりますので、ご依頼をいただいてから実際に入手するまでに2-3週間程度かかります。ご入用の場合はお早目にご相談ください。
登記情報は、数日でお渡し可能です。
当事務所では上記の会社情報及び証明書取得のサポートを行っております。(なお無料でのご相談にはお答えしておりません。ご依頼前提のご質問のみにお答えしておりますのでご了承ください。)
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